第64回全日本病院学会in広島

2023年10月14日・15日 全日本病院学会が開催されました。

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テーマ

【未来の子供たちへ】~脱高齢ニッポン!

どの会場も熱気があり、有意義な講演内容でした。

今回病院からポスター発表をさせていただきました。

テーマ

【一般病院で院内デイケアを試みて】~認知症患者の行動の変化~

14日(土)17:10~18:10 広島コンベンションホールDSC06218

 

 

 

 

 

最後の時間にもかかわらず大勢の方々に発表を聴いていただきました。

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Q:なかなか賛同してくれる人が少なく、回数や人員を確保できな い。どうすれば定着できるのか?

A:看護部でチームを結成し、院内デイケアの企画運営をしてもらいました。また、医師からの院内デイ参加許可指示をいただき、院内デイケアを定着させました。

認知症看護認定看護師が在籍しているため、相談や認知症患者への運営もスムーズに行うことができました。

今回の研究結果で、N式老年者用精神状態尺度を用いて、院内デイケア前・後でウイルコクソンの符号付順位検定をかけ、有意差があったため、有用性が証明されました。今後も認知症患者への関わりの一つに院内デイケアを継続していきたいと思います。

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新人たちの集合研修の様子

4月の入職から2か月間集合研修およびリーテーション研修が実施されています。

新人看護師としての心構えや感染対策、医療安全、個人情報等の机上での研修のほかに、体験型研修も実施しています

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重りをつけ関節の拘縮や円背の姿勢、声が聞こえない、目のぼやけ等の高齢者を体験してもらった。研修場所から病院までの道のりを歩くことで、高齢者の不安や行動の緩慢さの意味が分かったと。

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腰が痛い、歩きにくい、前が見えないと言いながら高齢者の思いを味わった瞬間

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軍手を装着しての小魚や小豆の掴む動作に苦戦

 

高齢者の体験は、これからの看護師としての関わり方が再確認できたようです。

また、ローテーション研修では、各病棟、外来、手術室、血液浄化センターなど現場に入り、約1ヶ月の研修が行われた。

その研修から、部署の雰囲気や特殊性を学び、自分たちの配属場所を決定する研修ともなり、6月1日から現場に入っていきます。

 

3月26日 看護学性インターンシップ開催

コロナ禍で昨年は実施できなかった春のインターンシップを開催することができました。

甲府看護専門学校2年生、2名がインターンシップを受講。

午前は、病院見学・採血肢を使っての採血練習・BLS体験

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ドキドキ手が震えるよ~

 

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1.2.3.胸骨圧迫30回・換気2回 

1サイクルを5回

AED解析 離れてください・・

機敏な行動が要

 

 

 

午後は、手術室での手洗い・ガウンテクニック・病院及び看護部概要の説明を行いました。

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学生さんの反応もよく、「2年次は実習もなく病院での看護師体験ができ、楽しく、

学び得ることが多かった」と良い評価をいただきました。

令和4年度も夏のインターンシップ2回、春のインターンシップ1回の開催を予定しています。

これからホームページに開催予定を掲載します。

沢山の看護学生さん集まれ・・!

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身体拘束最小化 座談会に参加して

医学書院の方々の提供で、現場で困っている身体拘束について

座談会を開催することになりました。

『「身体拘束最小化」を実現した松沢病院の方法をプロセスを全公開』を読んだ上で・・

医療法人社団全生会江戸川病院・看護部長の小貫さん、病棟主任の大沢さん、当院である医療法人社団協友会笛吹中央病院・認知症看護認定看護師の安藤さん、私雨宮、アドバイザーに医療法人生生会松蔭病院・精神化認定看護師貝田さん、進行役に医学書院の石川さんの参加をもって、座談会が開催されました。

身体拘束最小化をしていきたいが、どうしてもできない部分を話し合い、アドバイスをいただくことができました。

私からの困っている状況の提案をさせていただきました。

急性期でも慢性期でも治療が必要な点滴管理患者やチューブ留置患者等、抜去されてしまうケースがたくさんあります。見えないように病衣の中に入れ込んだり、固定方法を工夫したり行っています。身体拘束をしないとなれば、看護師1人がその患者さんにずっと付き添っていなければなりません。また、患者さんが抜針してしまった、転倒してしまったなど、そこにあった看護師の疲弊を聞くと、何とかしてあげたい。その場合は身体拘束もやむなしと思ってしまう。

医療安全や職員ができることの限界を考えると、どう考えていけばいいのかわからなくなってしまう。

貝田さんからのアドバイス

1人が見守り、もう1人が業務遂行する。その2人に「あなたたちはこういう大事なことをしているんだよ」と伝えてあげる。そして業務をしているスタッフには「相手の分まで補ってもらってありがとうね」と言うかもしれない。自分たちの価値観をどう変えていくかが問われていると思うと話された。

松沢病院の同意書は、身体拘束を了承するものではなく、「身体拘束はしません。そのために歩行中の転倒、ベッドや椅子からの転落による骨折事故が起きる可能性。病院としても可能な限り事故防止策を講じ、職員も注意を払っております。こうしたリスクについて、あらかじめ承知していただきたくお願い申し上げます」となっているようです。

編集部から、転んでも責任を取りませんよではなく、自分たちが大事にしていること、だから私たちはこういう看護をしますと家族と話し合うためのツールにしているそうです。

「身体拘束をしない」同意書を作り、家族とスタッフの心配を軽くすることができるのでは・・

なるほど、こういう同意書があると、もう少しスタッフが心配せずに安心の中で働けるかもと感じた。

今後「身体拘束最小化」に向けて取り組んでいきたい。

今回このような機会を作っていただいた、医学書院の石川様・日高様に感謝申し上げます。

この座談会の内容が、「医学界新聞(看護師版)第3418号」「精神看護 5月号」に掲載されました。

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興味がある方は是非お読みくださいませ。

またWeb版も更新されています。

https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2021/3418_02

認知症対応力向上研修を開催して

2月1日および2月15日の2日間、認知症対応力向上研修が行われました。

看護部・リハビリスタッフ・栄養士など多職種の参加がありました。

当院では、11月から認知症カフェを開店しています。

地域の方々から話の場や憩いの場として活用してくれています。

また、入院患者さんの中にも認知症の患者さんが増加しています。

2025年には、高齢者(65歳以上)の5人に1人が認知症と言われています。

そのためには、医療従事者が認知症の患者さんとどのように関わり、対応していくかが重要になってきます。

今回の研修では、現場に活かす内容であり、対応の仕方を学ばせいていただきました。

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認知症の患者さんは、晩年まで読む機能は維持されると話していました。

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文字に書くて残すこと、家族の写真を飾ること、時計やカレンダーを飾るなど、たくさんの介入方法を学ばさせていただきました。

目からうろこの講義内容でした。参加したスタッフは明日からの看護介入の方法が見い出されたと思います。

また、当院は山梨県認知症サポート事業所にも参加しています。

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認知症ケア専門士や認知症キャラバンメイト・認知症サポーターが数多くいます。専門性を発揮するために、オレンジリングの代わりに、名札にロバのロゴを張り、意識を高めていこうと思っています。

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これからも、認知症を理解し、先入観を捨て、患者さんの訴えに耳を傾けていきたいと思います。